
この社会で、人はしばしば加速し、暴走する。
――何かを成し遂げたい、自己を証明したい――
その衝動は尊いはずなのに、いつしか周囲が見えなくなり、本当に守るべきものを置き去りにしてしまう。
気づいたときにはもう手の届かない場所へと滑り落ちている。
では、人はどうすれば優しさを失わずにいられるのか。
何を見つめ、何に耳を澄ませればいいのか。
実際に起きた出来事を土台に、私たちが生きる現代にそっと問い直す。
かつて兄・ミナトと共にIT企業を立ち上げたタモツ。しかし急成長の裏で兄は横領の疑いを抱え失踪、会社は崩壊した。野心も居場所も失ったタモツは、今では清掃会社のアルバイトで日々をしのいでいる。そんな折、末期がんを患う父が「ミナトの死亡届を出したい」と望んだことから、タモツは否応なく「消えた兄」と向き合うことになる。
ミナトの死を確信する妹・ユカリは、父の願いを叶えるため死亡届の提出を急ぐ。だがタモツは、兄の生存への一縷の望みを捨てきれず、所在を探ろうとする。そこで明らかになるのは、かつての経営をめぐる兄弟のすれ違いと、打ち砕かれたミナトの夢。そしてタモツは、自身が抱え込んできた“ある嘘”と“兄を追い詰めたきっかけ”に苛まれていく。
やがて父は死亡届の提出を待たずに世を去る。葬儀の席で酒に酔ったユカリは、抑えてきた感情を爆発させ、タモツに怒りをぶつける。そこで、ついにタモツは、兄の死への責任と自分がついた”嘘”について話し出す。
残された者が「死」をどう抱え、生き直すのか――クジラの声をモチーフに、個性豊かな登場人物と共にユーモラスに描く再生の物語。
タモツ役:バーンズ 勇気
ミナト役:巴山 祐樹
ユカリ役:塚本 小百合
リン役:露野 ゆり/後藤 さり
タカシ役:片山 朝斗/小松 広季
日暮役:小西 のりゆき
晶子役:和保 葉子/金 貴中
マコト役:池内 祥人/増島 拓実
メグ役:菊地 琉杏/日山 和子
柏崎役:中川 あきら
岡部役/市野役/高取役/板野役:朝倉 由佳/伊佐 弥生/一歩/比嘉 拓斗
演出:米倉 リエナ
脚本:稜一朗
プロデューサー:金子 貴伸
演出助手:鈴木 わこ
舞台監督:中津 政一
制作:LIDDTHROUGHS㈱
主催:㈱ユナイテッド・パフォーマーズ・スタジオ
【チケット料金】
プレミアム席:10,000円(オリジナルグッズ付き/良席)
普通席:6,000円(自由席)
【チケット販売開始】
2026年1月19日
チケット販売URL
『 アップスシアター第4回公演「うみおと」 』
http://confetti-web.com/@/upstheater4
ニューヨーク大学演劇学科卒業。
ミュージカル「アニー」で俳優デビュー、舞台「二十日鼠と人間」「テンペスト」、ハリウッド映画「ビューティフル・マインド」等の出演を経て、2001年、アジア人女性初のアクターズ・スタジオ正式メンバーとなる。
演出家として、「Alchemist」「Golden Tickets」「MOMO」等、多くの舞台演出も手がけ、アップスシアターVol.1「スカベンジャーズのアスカ」、Vol,2「霞色のライラック」、ブロードウェイ演劇の名作「STOP KISS」を演出し、好評を得た。また、テレビ東京系「Dreamer Z」に審査員として出演。
また、芸能事務所カミノレアルの代表を務め、NHK朝ドラヒロインのシャーロット・ケイト・フォックスや『ばけばけ』出演のトミー・バストウのマネジメントも手掛けている。